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5月全州ビビンバ、ソウルマッコリの旅①

 もう6ヶ月も前になってしまいましたが、私はゴールデンウィーク後半にロードバイクを輪行して再び韓国へ行ってきました。その模様を今更ながら書き記しておきます。
 (実は先月末にもソウルへ行ってきました。そちらのレポートは近日にアップしたいと思います)

 ブログをすっかりサボっていたら…6月以降に政治面での日韓関係がここまで悪化するとは思っても見ませんでした…

 帯広からはバスで新千歳、飛行機を挟んで、ソウル仁川空港から全州までは長距離リムジンバス、そしてソウルへ高速バスを使うため、輪行バッグの定番、オーストリッチOS-500を使いました。

  昨年チェジュ島行きに使ったSCICONエアコンフォートは、空港から宿への移動はレンタカーかジャンボタクシーを使わないとなりませんでした。羽田からの移動はキャスター付きのデカいバッグをゴロゴロ押したり担いだりして山手線を移動したのですから、いま思うと自分でも呆れます。

 大都市ソウルでもタクシー乗り場や流しでジャンボタクシーを捕まえるのは難しい。全州のような地方都市ではなおさらです。幸いOS-500ならば普通のタクシーで後部座席に載せてもらい、自分は助手席に。普通のタクシーで動けるのは楽チンです。

 大韓航空便ではCO2ボンベの持ち込みが禁止されている他、バイクをカウンターで預ける際にタイヤの空気を抜くことになっているのですが、今回は特にしっかりと、ほぼ空気入ってないくらい抜くようチェックされました。

 気圧の変化による影響って一説に10%程度という話もあり、そんなに大げさに心配しないでいいはずなんですが…。到着してから現地でのハンドポンプ作業が憂鬱です。

 仁川国際空港の第2ターミルは今回で三回め。大韓航空、デルタ航空、エールフランス、オランダ航空など一部のキャリアが使用しています。
 ここは平昌五輪に合わせてオープンした最新設備。広くて、混雑していないため出入国手続きもスムーズです。そのため毎回大韓航空にしています。ナッツも食べたいですしね。

 3時間ちょいの飛行で仁川空港。なぜかガラガラの入国チェックを済ませて、ここから直接リムジンバスで全州へ向かいました。

 下調べでは、全州までバスで3〜4時間。休憩地点まで少なくとも3時間近くかかるらしいので、トイレが心配です。そのため、往きの飛行機ではビールを飲まずに我慢していたのです。

 大韓リムジンバス内はシートも快適で、テレビ映像が妙に綺麗いだなと思ったら、スマホのWiFiはなんと5G!さすがIT先進国です。バスは立派でもトイレは付いていないのが不思議です。

 さてさて、2時間経ってても、NAVERマップの位置情報はまだソウル市を出ていません。実はこの日、韓国では珍しい三連休の前夜で大渋滞だったのです…

 

 そろそろ5時間になろうとする頃、ようやく休憩のインターチェンジ着。写真を撮れなかったのですが、夜間にもかかわらず百台以上のバスや車が駐車していて満車状態。トイレに行くのはいけれど、自分のバスがどこだったか迷いそうでした。

 こんなに遅延していたら、フツーは誰か運転手さんに文句言ったり騒いだりするのではないかと思いますが、乗客は皆さんおとなしくてジッと辛抱している感じ。意外でした。

 全州のバスターミナルに到着したのは0時過ぎ。バスのトランクルームの荷物を棒で掻き出すオジさんが、私の輪行バッグを突いて倒した時は慌てました。

 安宿(モーテル)に荷を降ろした後、晩飯を求めて近くの食堂へ。スンデック(コッチャン=豚の腸にさまざまな野菜を入れて作ったスンデを使って作るスープ)とビールで孤独のグルメ。

 その見た目と匂いから、ビギナーの私にはまだ好きとは言えない難易度ですが、庶民的なメニューの代表格。よく韓国ドラマで、財閥の子息が見た目のグロさに驚くが食べた途端に、こんなうまいものが世の中にあったなんて!と驚く…あるあるです。 

 どうですか?

 いいでしょう…夜中に宿題する子供と、それを見てやるお母さん。

 私が入った時は、0時半近くでした。きっと看板をしまい損なったタイミングだと思いますが、迎え入れてくれて感謝。

 1日目は移動、移動、移動でぐったりでしたが、なんかホッコリさせてもらいました。

(続く)

 

 

 

チェジュ島サイクリングに行ってきました♪その④

 三日目の天気予報は昼から雨。とくに目的地を決めずに、雨が降ってくるまで行けるところまで行こうと、チェジュ島一周サイクリングコースを反時計回りに出発しました。

 ホテル近くのサラ峰公園からフェリーターミナル側へ抜けるコースの一部にはこんな箇所もありました。バイクを牽けるようにレールが設置されていますが、階段がかなり急なため、ビンディングシューズの方は要注意です。

 走り始めて間もなく、街道沿いにあったカフェ「EDIORA COFFEE」でモーニングコーヒー。カフェライドのマストです。

 こちらのお店、アクセサリーも展示していてインスタ映えするお店ですが、街はずれでゆったり流れる時間に居心地よさ満点でした。

 初日に寄った龍頭岩の前を再び通ると、朝から観光バスで賑わっていました。大型バスから、あくびをして出てくる人たちがのっしのし。

 MTBの中年夫婦に道を訊かれましたが、「日本からきた」「韓国語を話せない」とハングルで答えるのがやっと。私が行くようなところ(つまり高級ホテルやレストラン、カジノではないところ)では大抵は下手な英語で言っても通じないので、これ、決まり文句です。

 イルボネッソワッソヨ ハングンマルモルラヨ

 「おぉ日本から!それはそれは…」というやりとりもなく、その老夫婦は別の人を捕まえに行きました。

 素っ気ないところが逆にリアルで、それはそれで良し。一人旅というのは、テレビの旅番組みたいにいちいちドラマティックには行きません。

 近くの観光案内所でサイクリングマップをもらっておいて、とりあえず資料確保。今回の<調査旅行>を活かすために、アナログ資料は欠かせません。

 観光ツアーだと「ここは〇〇」「次は〇〇」とタイトなスケジュールで名所を辿るわけですが、その場所が何かも気にせずにただ走る私が、立ち止まるところ、目に留まるものは普通の観光客とは異なります。

 おや? 行く手に立ち往生していた自転車のハラポジ(おじいさん)。荷台に段ボール箱や木箱を何重にも積んでいたのが荷崩れしてしまっていたようです。先にいた観光客の女性二人がハラポジの自転車を支えていたので、私も引き返してお手伝いしました。

 ハラポジ、チョシメカセヨ(おじいさん、気を付けて行ってください)

 …って、その時に言えれば良かったんですけどね。韓流ドラマ歴8年、いい加減ちゃんとハングルを勉強しておかないと、猛省。

 右に左にワインディング、ひたすら続く海岸線。Blutoothスピーカーでお気に入りの曲を聴きながらの至福のとき…

 異国の地で目的地もなしにボーっとペダリングしていると、心地の良い浮遊感を味わえます。これが醍醐味!

 そこにあるものは何か。そこにいる人はどんな人か。そもそも自分は何なのか…

 どうでもいいような、どうでもよくないような。

 人影の少ないリゾート。夏シーズンにはここあたりも、もっと人手がにぎわっていることでしょうが、感傷に浸るには最高のシチュエーションです。

 トドゥ防波堤は、大きく真っ白なコンクリートに真っ赤な灯台のコントラストがとてもスタイリッシュです。国際空港が近いので、旅客機やヘリコプターの騒音が曇り空に吸い込まれていました。

 そろそろおなかが減ってきました。食事は私にとって、観光スポットより重要なイベントです。

 客で賑わう商店街の食堂を避け、海の見える食堂「オボクミヨク」でアワビワカメスープを注文しました。日本のわかめスープと違ったコクと味わい深いスープがグッツグツ。冷えた身体に染みわたり、五穀米のご飯がすすみます。

 日本にいても自分でアワビを注文するようなことはまずありませんが、ここチェジュにいるとアワビは、ラーメンでいえばチャーシューみたいな身近な存在でしょうか。こんな贅沢をするためだけにチェジュ島に来るのもいいのではないでしょうか?

 ガキンチョ達が自転車を囲んで騒いでるの図。防波堤脇にはいくつも、かわいいアート作品が設置されていて旅行者の目を楽しませてくれます。

 韓国はチェジュ島に限らず、街のいたるところに壁画などアートが点在しているので、インスタ女子にもお勧めです。

 あれこれ撮影しているうちに予報どうりに雨も降り出し、とりあえず帰途へ。

雨に打たれながら人気のない空港脇をひたすら走っていると、ちょっと怖くなりました。韓国ドラマで、車で拉致されたらこんなとこ連れてこられそう…

 中心部に戻り、土産品をどこで買おうか考えながら自転車でウロウロ。大型スーパーでさえ、買ったものを詰めてそのまま宅急便発送してくれるサービスはありませんでした。韓国は一般にホテルでの宅急便サービスはないようです(超高級ホテルは知りません)。

 

 どうしたものか、とりあえず小腹もすいたのでトッポッギ屋さんで休憩。最近、日本のスーパーでもレトルトが売れているトッポッギですが、本場で食べるのは実は今回が初めてでした。

 これで約300円、トッポッギって知ってるつもりでしたが、けっこう辛くてボリュームあるもんだなぁと感心しきり。

 結局eマートで土産品を調達し、そのまま郵便局へ持っていってEMS国際便で発送しました。
 郵便局で箱サイズを選ぶ自分で梱包し、伝票記入。作業台にガムテープが常備されています。ハングルもろくにしゃべらないのに不安でしたが、局員の方は見た目のまま、とてもやさしい人で助かりました。

 土産物を済ませてしまえば、明日の最終日も気楽です。

 旧済州市のトンムン市場を通過してホテルへ。近くの公園を通ると、昼間でしかも午後、人は誰もいません。

 ドラマでお馴染みの運動器具を体験するチャンス。朝の公園は大抵おじさん、おばさん達で埋まっていますから、心置きなく使えました。

 こういう設備はぜひ日本にも欲しいです。フィットネスジムに通わずとも、一通りのエクササイズがここで出来ちゃいます。

 おっとエアロバイク???自転車乗りの心をとらえます。

 ペダルは意外に本格的? VPのピン付きプラットフォームペダルなとこがあっぱれ。

 この日は午後からあいにくの天気でサイクリングのボリュームは控えめでしたが、身体は冷え切ってしまいました…

 ということで、夜はバスに乗って新済州市の繁華街へ。

 バス移動もアプリ「NAVERマップ」を使えば超簡単です。停留所から乗るべきバス番号まで一発!(T-MoneyカードにチャージさえしてあればOK)。

 運転手さんの趣味なんでしょう。韓国演歌が結構なボリュームで流れていて、雨の夜の風景がまた味わい深く見えてきました。

 で、向かったのは新済州市街のロッテサウナ。

 新済州市街のロッテサウナは最新設備ではないけれど、とても広くて庶民的。受付に日本語のできる方がいて初心者にハードルが低いのでオススメです。

 テレビで野球中継見ながら、温かい床に寝転がって居心地満点です。

  韓国ドラマ好きの登竜門、チムジルバン(サウナ)でお約束のゆで卵、シッケ(米のジュース)…

  そして、ラーメン。帰りに何か食べれるように小さいサイズにしてしまいました。

 地元の人に溶け込めたような雰囲気で、しみじみ。居心地よすぎて…節約すらなら、チムジルバンに宿泊するのもありかもしれません。 

 翌日は夜の便で帰国。名残惜しいので、夜明け前から自転車で朝のポタリングに出かけました。

 北海道からみてかなり西に位置しているチェジュ島、11月の朝6時半でも真っ暗。

 サラ峰公園ではウォーキングや運動器具に励むアジョシ(おじさん)やアジュマ(おばさん)が一杯。ナイター照明で、早朝からバドミントンに励む人たちもいました。

 すっかりお馴染みになったサラ峰から眺める夜明けの美しさ、もうこれでサヨナラかと思うと、胸がキュンとしてしまいました。

 近くで巡回のお巡りさんも眺めていたので、声をかけました。

 かけられたのではなく、私からです。いわば、逆職務質問。

 お巡りさんをつかまえて、ハングルを話せないのに何を話していたんだろうと、自分でもよく思い出せません。日本のお巡りさん以上に親近感を持てたのは、外国人だったからかも…

 たしか、この景色はチェゴ(最高だ)だとか、俺の北海道もいいとこだぞとか…なんか適当なこと言ってました。

 今回の旅では、私は輪行初心者として、近くて遠い隣国の一人として、あらためて旅の良さ、また自転車で巡る快感を体感できました。

 よそ者の視点で、一つの国や地域を走って<見る>のはサイクリングの醍醐味です。

 旅には楽しいことばかりではなく、気詰まりなことも少なくないでしょう。

 またひとり旅では不安や、孤独も…

 でも今回の旅は、自分で想像していた以上に楽しいことばかりでした。

 マイナスなことはほぼなかったと…そう思えます。

 若い頃だと同じ旅をしても、ネガティブ要素に囚われて、こんなに楽しいと感じていないかもしれません。 

 楽しむ術を少しだけ覚えたというか、何というか。

 歳をとったというか、何というか。

(ヴェロテン)

チェジュ島サイクリングに行ってきました♪その③

 二日目。

 前夜食べ過ぎましたが、せっかくなのでホテルの朝食を。自分で卵を焼いて皿も自分で洗って片付ける、なんだか新鮮です。
 他の人のプレートを見ると、目玉焼きとハム、野菜までしっかりダブルのトーストで挟んで立派なサンドイッチ。私のは何だかぎこちないトーストになってしまいました。
 この宿に泊まっている人たちは西洋や東南アジアはもちろん、西アジア方面らしき家族づれもいる無国籍な雰囲気。日常の暮らしから離れてここまでやって来たという感覚が旅の醍醐味の一つです。

 朝9時過ぎ、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を目指して出発。今日から本格的なサイクリングです。

 済州島の目玉の一つと言える城山日出峰は、10万年前に火山の噴火で出来た巨大岩山。世界遺産の一つです。その美しい風景を求めて出発しました。

 

 まず、市街地では片側三車線のルート1132を走行。サイクリングルートを示すブルーラインは歩道に引かれていましたが、今日は片道60キロ以上の移動距離、できれば城山日出峰からフェリーで牛島(ウド)まで行って帰ってきたい。
その距離と時間を考えると、歩道ばかりを走っていられません。車道を走らねば、車道を。

 いまだ右側通行に違和感を持ちながらも、早くのどかな海辺の道に抜けたくてしょうがありません。
 海岸方向に脇道が見えると、ブルーラインもそちらへ寄り道を誘導しています。そこから待っていた風景が…!!

 

 海岸沿いに、禾浦、ピョルラン浦、新村浦、朝天港、チョンジュ港、北村浦…いくつもの浦や小さな港を巡ります。

 そこかしこに防波堤、灯台があり、海女さんの脱衣場もあり。のどかな海を眺めながら、の〜んびり走りました。思わずイヤッホ〜っ!です。

 途中、反時計回り方向に進んでくるサイクリスト達と何度かすれ違いました。本当は反時計回り方向の方が、海を右手に見て走るので都合が良いのです。逆回りは私だけだったかもしれません。

 ちなみに道路脇はガードレールではなく、岩。すぐ下は海。手放しでふざけていたら落ちるんじゃないか?とさえ思いますが、そんなこと誰も気にしないんでしょう。

 波打ち際を横目に見ながら、ズ〜っとポタリング。

 お気に入りの曲を聴きながら、海のそよ風を受けて走る…絶頂です!

 岩場に降りて、眺められる場所もありました。

 防波堤には必ず釣り人がポツンと。日本みたいに釣り人がひしめいていないのがいいです。

 韓国自体がおしゃれカフェ、インスタ映えのネタが多いのですが、ここ済州島はリゾート地ですから、素敵なカフェも数多くあります。

 今回は走って無事目的地に到達することに精一杯でしたので、あまり寄れませんでしたが、金寧イェッ灯台の近くのNEMO STORYにお邪魔しました。

 ここは事前にKakao mapのカメラで、休憩ポイントとして眺めも良さそうだと押さえていたカフェです。

 これからダイビングのレッスンに出かけるという店員さんにケーキとドリンクを注文。いつ昼飯が食べられるかわからなかったので、燃料補給しました。

 番犬のワンちゃんは人や車が通りかかる度に、一生懸命吠えていましたが、私には懐いてくれました。

 の〜んびり、このままここでワンちゃんと日向ぼっこしていたいのですが、思ったより進み具合が遅く、途中で写真や動画を撮っていたりで随分と時間をロスしてしまったようです。
 このペースでは宿に戻るのが夜になってしまう…

 とりあえず往きは急ぎ、海沿いを離れてルート1132へ復帰。ケイデンスを上げて城山港のフェリーターミナルへ急ぎました。

 あれ?どこがターミナル?

 近くの交番?海上保安庁?に駆け込んで場所を尋ねます。

 屈強なお兄さんに「フェリー」とか「シップ」とか適当に言っても通じません。それもそのはず「フェリー」は韓国語で「ペリ」。カタカナ語も似ているようで似ていない。通じるようで通じない。近くて遠い国、それが韓国です。

 なんとか午後1時の牛島(ウド)行きの「ペリ」に乗船。

 周りの客は韓国人か中国人。この時おそらく日本人は私一人。考えてみれば、済州島は日本にとっての沖縄みたいな特別なリゾート地。観光客も韓国人が多いのは当たり前です。

 韓国アカウントのインスタグラムを見ていると、このフェリーにお洒落なサイクリスト達がグループで乗っていたりするのですが、この時のサイクリストは残念ながら私だけだったようです。

  フェリーで15分で到着。牛島(ウド)は6平方キロの小さな島。エメラルドグリーンの海に囲まれ、「連理の枝」「イルマーレ」のロケ地で有名です。観光を除けば、島の人々の集落は沖縄のさとうきびばたけに似ていて、本当にのどかな島です。

 この時の気温、GPSデータでは25℃。それは誤差があったとしても、予報より温かくて気持ちのいい午後になりました。

牛島から眺める城山日出峰

 しかし、あまりゆっくりはしていられません。「ペリ」で城山港に戻ると、すぐにあのスポットを探しに出ました。特に目印のない場所なので、ガーミンではなくスマホアプリ「NAVERマップ」で探り当てたピンポイント。

 そのスポットとは…吾照浦口(オソポグ)。ドラマ「空港に行く道」の舞台となったここ。

 

そして、窓から、美しい城山日出峰を眺めるソ・ドウ(イ・サンユン)のアトリエ。

 

 

 中に入ると、屋根が抜け落ちていたり半壊の状態でしたが、ドラマの素敵なシーンを振り返りすっかり黄昏てしまいました。

 皆さんも機会がありましたら、「空港に行く道」ぜひ見てください。

 城山日出峰に到達したことで、この旅の使命は50%達成下も同然。あとは往きで省いた海岸線を隈なく辿りながら、宿までノートラブルで夜までに無事戻れるか…

  しかし、流石に11月、西に位置する済州島も日の入りが迫り、暗くなってきました。市街地までの道のりが長いこと長いこと。

 そして通勤ラッシュにさしかかり、車道脇は危険なため、ブルーラインの引かれた歩道も厭わず走りました。

 暗くなってしまうと朝に見たはずの風景もわけわからなくなるものです。ゴール目前で、一瞬道に迷い、スマホのバッテリーも1%。韓国語も喋れないのに、高校生を捕まえてドタバタ道を訊いてしまう始末でした。

 

 距離にして130キロそこそこ。でも疲労は200キロの気分。思わず「死ぬ〜」と独りごちてしまいました。

 あまりに疲れすぎて、夜はご飯食べに外出する気力もなくなりましたが、それじゃせっかくの旅が勿体無い。ブラブラ歩いて、こじんまりした食堂でミョルチククス(いりこ出汁スープの温麺)をいただきました。

 続く…(ヴェロテン)