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2年前から始まった納期遅延問題はいまだに深刻な影響を及ぼしています。
入荷直前2週間前になって2か月飛ばされた例もあり、お待ちいただいているお客さまには返す言葉もない状況です。
ここに来て一番問題となっているのは、中国のゼロコロナ政策ではないでしょうか?
上海のロックダウンは一部解除されたとはいえ、生産現場の人員は10分の1しかいないという話も出ています。
中国当局のいまだ厳しい管理のもとに、ヒトは動けず、モノは進みません。
ウイズコロナに政策転換すれば話は別ですが、面子を大事にする中国、共産党がそう簡単に方針を変えるとは思えません。
最近やたらとサプライチェーンという言葉をあちこちで聞くようになりましたが、
いま世の中のほとんどの商品製造は、中国なしでは成り立ちません。
中国依存のサプライチェーンの対極は地産地消でしょうか?
農産物ならともかく工業製品に至ってはそれは不可能ですね。
世界中が安い商品、安い労働力と効率を求めてきた結果(また日本が技術の安売りを奉仕してきた結果)、
非常に偏った構図になってきてしまったように思います。
ですが、ここで異議を唱えたところでどうになるものでもなし。
仕方なし、やれやれ、という態度でやり過ごすしかないのでしょう。
ただ半世紀を経て思うのは、人類って必ずしも正しい選択をしてきてはいないのだなぁということ。
いま正しいと思うことが、ホントに正しいとは限らない。
振り返ってみないと分からないものなんですね。
自転車の話に振りかえれば、ひとつ。
皆さん、いまある自転車を壊さないでください。転けないでください。
交換部品が来年までないかもしれないので…
くれぐれも気をつけてください。
ヴェロテン
新学期、ママチャリからクロスバイクやロードバイクに乗り換えて颯爽と走る歓びを体感している学生諸君。
高価な自転車を君のために買ってくれたご両親やお祖父さん、お祖母さんに感謝して乗ってください。そして買ってもらった時だけではなく、汚れたら拭くぐらいの気持ちをもって、今後も大切に扱ってください。
春に買っていただいたバイクが、秋にはすっかり汚れた姿でチェーンがキリキリ、傷だらけの悲しい姿になって戻ってくるのを見るのは、ホント辛いです…
たまに外装を拭き掃除してくれるだけでも、私たちショップの人間としてはは嬉しいですし、将来的なバイクの状態もきっと違ってきます。
月に一回はチェーンのクリーニングと注油、それが無理だったら注油だけでも…
ただし、チェーンの注油に関して、やってはいけないことがあります。
今やトレックのクロスバイクも全てディスクブレーキ仕様となり、これを知らないと困ったことになってしまいます。
絶対に、ブレーキ周辺に注油スプレーをかけないでください。
物置にあった潤滑スプレー、ク◯5-56をチェーンにさ〜っと吹いてしまったら、THE END‼︎
乗って1ヶ月そこそこですが、1回のスプレー噴霧でブレーキが効かなくなった例
その噴霧されたオイルはチェーンを飛び越えて、ディスクローター(銀色のプレート)に飛散してしまい、ブレーキパッドを汚染してしまうのです。
「ブレーキが効かないんですけど…」
「変な音がするんですけど…」
油分がブレーキパッド内部に染み込んでしまうと、いくら洗浄しても戻りません。
ディスクブレーキのパッドの交換以上の作業になります。
ディスクローターを手でベタベタ触るのも避けてください。手についた油分もよろしくありません。
洗浄は水と中性洗剤で可能ですが、脱脂についてはパーツクリーナーでも成分に注意が必要です。
ブレーキ&パーツクリーナーと記されている商品でも、成分に油分が含まれているものもありますので、ご注意ください。
最近はディスクブレーキ専用クリーナーという商品も出ていますので、こちらをお勧めします。
MUC-OFF Disc Brake Cleaner¥1,969-(税込)
昨年は、皆さんにとって想像もしなかった1年ではなかったでしょうか?
もちろん私どもにとっても…
「地球温暖化による水位上昇から、きっと見たこともない新型ウイルスが出てきますよ~」なんてお客様と話していたのは20年ほど前!
まさか本当になるとは…他人事みたいに、まったく油断していました。猛省。
しかし、ウイルスによって私たちの暮らしがここまでいろんな形で影響を受けることも、まったく想像できていませんでした。
そしてコロナ禍により今まで普通にできたことが出来ない日々がいまだに続いています。
新しい生活様式…なんだか素敵に聞こえますが、要は感染対策をしながらどのように暮らしていくべきかという話。
満員電車を避けて、環境にも良い自転車通勤にしよう!とか、人混みを避けて安心してできる運動は?…自転車!!
すでにご存知の方も少なくないかと思いますが、自転車業界では空前の納期遅延が起きています。
昨年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大により、当初は生産停止や生産能力の縮小によって供給量は減っていました。
再開後はソーシャルディスタンスなど感染対策を取りながらですので、生産量は一説により30%減というメーカーもあるそうです。
そして昨年の春頃から、<新しい生活様式>の影響が現れてきたのです。
人々の 新しい移動手段や余暇の楽しみ方が広がり、スポーツ自転車への需要が世界的に高まってきました。自転車パーツ供給の大御所シマノさんは自転車もそうですが、釣り具も需要急増で大変でしょう。
大手メーカーもそうでないところも、価格帯が手頃な商品だけでなく高額な商品も、バイクメーカーだけでなく周辺パーツメーカーまで。どこも例年の倍以上の受注を抱え、工場の生産能力を大幅に超える状況が現在も続いています。
これより、既にご予約頂いた商品において予定通りにお届けできる商品がある一方で、さらに遅れが出ているものもあり、一部は6ヶ月を超える大幅な出荷遅れとなっているものもあります。
これから新たにご注文をいただく商品の納期となると、よくある6ヶ月納期、中には2022年6月なんて予定のもあります。
私自身もメーカーの業務サイトの画面を見ながら、その納期予定を見てびっくりしました。
6月って…え?2022年!!!
当店としてもメーカーに対して既に数百台のバックオーダーを入れてはいますが、どのモデルの、どのカラー、どのサイズが、いつ入手できるかは、お客様の欲しいタイミングでご用意できる確率はかなり難しいかもしれません。
当店で言えば、今までのようにトレックジャパンの国内在庫から手配して納期10日いただくなんてパターンは、もう現状ではほとんど無理になってしまいました。
例年、春は自転車購入のピークです。北海道は、冬が閑散期のため、皆さんが始動するタイミングでとくに集中します。
新学期、新スタートに合わせて自転車をお求めになる方が多いのは、今春も変わらないでしょう。
そして、商品の納期遅れから、お客様に大変ご迷惑をおかけすることはまず避けられないようです。
できることなら、1日も早くご相談ください。春の前にぜひご決断ください、そして待ってください。
勝手なことばかり言って、大変恐縮です。けれど本当の話です。
ヴェロテン
写真にとくに意味はありません。