脱ママチャリ 安全意識はさらにスマートに
最近の中高生はママチャリに乗らなくなった!?
こんな話がちらほら出てくるようになりました。
以前まで、通学車といえばカゴ付きのシティーサイクル。
荷物の多い野球部の子たちは後ろに荷台のついた婦人車(完全なママチャリ)が定番でした。
確かに、前カゴにもがっつり荷物が乗っていいて、低いサドルポジションの婦人車で、四角いエナメルショルダーバッグを丁度荷台のせて走ると、な〜るほど安定性が良さそうですね。
ところがここ数年、中高生たちは躊躇なくクロスバイクを求めて来店されます。
人気漫画の影響でしょうか、中には「ローバイ」ことロードバイクを買い求める中学生の子も少なくありません。
荷物の多いはずの野球部の高校生にも、ロードバイク通学する子さえいます。ときおり小学生の親子連れの方も来店されます。
スポーツ自転車オンリー…創業70年を越える古い看板にとらわれず、20年ほど前にスポーツバイクだけで行こうと決めてやってきた私にとって、スポーツ車の普及自体は歓迎すべき状況です。
せっかく乗るならカッコよく、気持ちよく走れる方がいいじゃない。
カゴとかスタンドに縛られず、走りそのものを優先してスタイルも変えてしまいましょう…
しかし、通学=移動・駐輪という「実用」には、キックスタンドや泥除けなどある程度の実用性は求められます。
それは致し方ないとして、乗る人の意識の差に注意してもらいたいなぁと思う場面がとても多い。
空気?去年入れたっけかな?… オイオイっ
段差のりあげるときに滑りました… えっそんなにスピード早いの?
暗くて電柱にぶつかった… ひぇ〜〜っ
たまたま鍵かけてないときに盗まれた… (沈黙)
車体はスポーツバイクですが、乗り手の扱いはママチャリをただ乗っている時と同じ人が多いのかなぁ。
中高生に「ローバイ」はとても人気なのですが、本来は実用向きではない自転車です。
学校帰りにママチャリの友達、クロスバイクの友達、ローバイの友達が横に並んでゆっくり走っているときは意外に危険です。そもそも巡行スピードが違う乗り物ですし、向こうから来たおばちゃんのママチャリを避ける時に、3人が横に接触して転倒したりするからです。
それでも乗りたいと思ってもらうことは有り難いのですが、同時に安全性の確保もさらに重要になります。
そうした流れの中で、当店が反省すべきはヘルメット着用率の低さ。もちろん商談時にはロードバイクのスピードは魅力の反面、怖さでもあることを親御さんに説明して、ヘルメット着用をお勧めします。が、力足らず、なかなか買ってもらえません。
当店の前は大通(国道)で交通量が激しく、路肩の狭い道路。そこをイキって走っる、ノーヘルメット、夜間無灯火のロードバイを見ると、ゾッとします。
事故や落車で大怪我してからでは遅いです。
もしもの危険が、万が一ではなく千が一、いや百が一であるという認識を持っていただかないとなりません。
ライトや鍵の購入も、安いので十分と判断してしまう方も多いようですが、考え直しませんか?
命に関わるアイテム(まぁバイク本体もそうですが)、視認性の確保=安全はバイクの値段が高い安いではないですよね。
スマートなのはあなたのスマホだけですか?
サイクリストとしてもスマートで行きましょう。
(ヴェロテン)