続く連日の猛暑、台風、豪雨…。温暖化対策はもう手の打ちようがありません。
地球環境は「いまだ経験したことのない」異常を毎年繰り返し、エスカレートしていきます。
世界中が「グレタさんの言う通りでした、すんません」と素直に認める前に、事態はますます急速に深刻になり、対策としては結局何も実現していない。
こうしてみると、幼少期の穏やかな何事もない日常が、いかに尊いことなのか考えさせらえます。
では、人間は何の環境対策ができているのか?
自動車をEVにしても、バッテリー生産時の負荷が膨大なので解決はしません。
カーボンニュートラルなんぞ、シュミレーション上の数字とお金のやり取りで免罪符、もしくはまやかし。
企業イメージで株価を保つ手段にしか考えていないのでは?と疑ってしまいます。
日本で言うと、2020年にレジ袋有料化なんて手ぬるいことしている場合ではなかったはず。
商品パッケージにプラスチックを使用する製品と企業に税金を上乗せするくらいはすべきだったし、今からもそうすべきだと思います。
しかし現在の物価高騰と不況で、いまのニッポンには踏み切る度胸はないでしょう。
遅かった、すべてが先伸ばしにしたつけです。
政府と政治家には切迫感がなさすぎる。まずは国会議員定数を半分にしましょう。
そのくらいの度胸もないなら、今後のニッポンに何も期待できません。
自転車が環境にいいものとする話も、私にとっては複雑な心境です。
排気ガスこそ排出しませんが、自動車ほどではないにしても自転車の生産にも膨大な負荷が伴います。
修理に値しない安価で粗悪な自転車の台数を増やしても、環境が良くなるとは思えません。
結果は廃棄物を増やす「使い捨て」でしかないのです。
E-Bikeでさえ、バッテリー生産時の負荷を考えると…
常日頃、自転車のチェーン交換をお勧めしながらも、実は心苦しい「廃棄」作業です。
はたして自転車は環境にやさしいとどこまで言えるのか???
しょせん地球にとっては、人間の存在自体が迷惑な「負荷」でしかないのでは…そんな風に考えたことありませんか?
地球に申し訳ない気持ちを抱きながらも、この一連の人間の所業=騒ぎも地球の歴史の中では淘汰なのではないかと。
そんな迷惑な人類が、さらに宇宙開発を進めていくのも本当に歓迎すべきことなのかどうか?
核保有の問題も何もなす術もないまま、いまや中国だけでなくインドまで月面着陸し始める状況。
すでに問題化しているスペースデブリ(宇宙ごみ)も顧みず、やみくもに開発競争をくりひろげる人類。
われわれ人類は戦争ひとつ止められず、汚染させるステージを地球のみならず、今度は宇宙を汚染していくんでしょうか???
散々書いておいてなんですが、自分は焚火をしながらウダウダ文句言ってるだけなので、軽く受け流してください。
でも世の中も人間も、政治も経済も、よろしくない方向にしか進んでいませんね。
ウチのぼけた親父が昔から言ってました、資本主義は終わったと。
(ヴェロテン)
雪解けが進み、整備依頼も増えてきました。
今週末からバタバタしているかもしれませんが、何卒ご了承ください。
さて、よくやくコロナ禍の終焉が見えつつあると思いきや、いまだロシアのウクライナ侵攻が続き、
北朝鮮のミサイル乱射、トルコ・シリア大地震と世の中は混迷が続いています。
ニュースでは防衛予算増強と、インバウンド需要で外貨獲得の話題が何かと多いですが、どうなんでしょう?
「物価が安い国」(アジアの中でも経済的に劣勢にある国)として訪日観光客が増えているだけなのに、
いつの間にか観光が日本の基幹産業かのように扱われ、蕎麦をすすっちゃいけないみたいな行き過ぎた<おもてなし>に奔走する日本の姿に違和感を覚えるのは、頭の古い人間なのでしょうか…
原発しかり、アベノミクスしかり、何が起きても誰も責任を取らないままダラダラと進むこの国の暮らしの中で、
老いとともに自堕落になっていく己を戒めたい気持ちと、諦念を覚えます。
この冬は3回ソロキャンプを体験してみましたが、焚火をながめるくらいしか安らぐ瞬間がありません。
最低気温が-24℃だったとしても、またもや張りたくなる。自暴自棄とも思える、この衝動に自分でも驚いています。
…ということで、今季のライドでは焚火に限らず、何かしら「1/f(えふぶんのいち)ゆらぎ」を求めて走ってみたいと思います。
(ヴェロテン)
フィットネスと通勤、通学。
ママチャリやシティーサイクルを卒業して、せっかくなら気持ち良く、軽く、速く走れる自転車がクロスバイク。
スポーツバイクの入門、誰もが楽しめる自転車です。
MTBよりタイヤは細く、ロードバイクよりは太い。
ハンドルは真っ直ぐで、姿勢はママチャリとロードバイクの中間くらいで軽快に走る。
難しくはないけれど、ママチャリやシティーサイクルと同じ気分でいると困ることもあります。
(もちろんママチャリユーザーの方にも志の高い方は稀にいらっしゃるかと思いますが、ここでは一般論としてご理解ください)
まず汚れっぱなし、放ったらかしはNGです。
保管場所に屋根がないので雨ざらしになる!?….そりゃまずいです、なんとしても屋内保管を!お願いします。
学生さんの中には買ってもらう時だけお利口さんにして、後は全然大事に扱ってくれない…そんな例をたくさん見てきています。
修理で自転車を運んできてくれるのはいつも親御さん。ご苦労おかけしています。
どうしてこんなにパンクするの?…..って訊く方は少なくありませんが、運が悪いだけじゃないかもしれません。
空気圧を1ヶ月も診ていなかったり、安価で暗いライトのせいで釘とガラス片などいろんなものを踏んづけたり、
荷物が重い上に、段差でお尻の力をに抜かずにガツンガツン衝撃を受けていたり、タイヤを縁石にぶつけていたり、
スピードが出るからって、砂や小砂利の路面で滑って転んだり、
スマホでよそ見して転んだりぶつかったり…
クロスバイクが普及するにつれ、どうしてこんなになっちゃったの?と首をかしげたくなるような修理が増えました。
クロスバイクは週1で空気圧のチェック、月1〜2回はチェーンの注油はして欲しい自転車。
ちなみに「ローバイ」(ロードバイクを皆さんそう呼ぶようです)は毎回乗車前にゲージで空気圧をチェックするのが基本です。
北海道では自転車有効期間がほぼ半年。春先に空気入れてそのまま、さすがにタイヤが凹んでいる頃の秋にもう一回入れるというパターンの方々がとても多いようです。その感覚でスポーツ車の乗っているのはよろしくありません。。
学生さんにヘルメット着用を勧めてもなかなかかぶってくれる方はいませんが、走行中の危険にはヘルメット着用を推奨。強く推奨します!
2023年4月1日から、道路交通法の一部改正により、年齢を問わず自転車に乗る全ての人にヘルメットの着用が努力義務化されることになりました。
努力義務にどの程度の影響力があるかというと甚だ怪しいですが、ヘルメットなくてもいいやと思っている方に限ってヒヤリとする場面や危険が多いはずです。
おおげさな~なんて思うなら、この割れたヘルメットを見てください。
ヘルメット着用していた学生さんが不注意で他の自転車と接触、転倒した時のものです。
もし被っていなかったらどうなっていたでしょう…???
あれこれ長くなってしまいましたが…ざっと言うとこんなのが日本の街乗りスポーツ自転車の現状です。
十勝の高校生の通学「ローバイ」風景もしかり。
学生服姿で友達とおしゃべりしながら歩道上を並んで走るような使い方は、ロードバイクには全く向いていません。
正直なところ、カゴ付きのシティーサイクルで通学する方が親御さんも安心じゃないかな?といつも見ていて思います。
中にはゲージ付きのフロアポンプさえ用意していなかったり、その扱い方や乗車気分はもうシティーサイクルやママチャリのそれと変わりないようです。
スーパー、量販店やネットで何となくそれ風の仕様で廉価車(ロードのルック車)が売っているからか、余計にそうなっちゃうんでしょう。
学生の間でみんながクロスバイクや<ローバイ>乗ってる、そんな流行がいまあるようですし。
スポーツ自転車にフレームサイズがあること、空気圧が大事なことを知らない人も多いですが、とりあえずみんなが楽しめる自転車、それがクロスバイク。
当店で買っていただくお客さんには、納車時におよそ30分はレクチャーをさせていただいています。
同時に買ってもらうフロアポンプで空気圧の入れ方、必要であれば前輪の脱着の仕方、
サドルの高さや、変速機の使い方、心配な人には乗り降りの仕方まで教えちゃったりしています。
購入後も大事です。いやむしろ購入後の方が大事です。
乗車頻度によりますが、乗り始めて1~2ヶ月経ったら点検しましょう!
新車はいろんな意味で<なじみ>があるので、再調整が必要になります。必ず!
変速ワイヤーはノビが出たり、調整は大なり小なりズレてきます。
ハンドルの根元や車輪の真ん中に、わずかなガタが出てくることだってある。
でも、壊れたわけじゃないので安心してください。
自転車にそういう付き合いはつきものです。
きちんと乗って、なじみ出すもの出してから、買ったお店で再調整を受ける。
1年、2年と経過するうちに消耗、摩耗や劣化の影響で必要な整備も出てきます。
買った後のメンテナンスをきちんとできるお店から購入しないと困りますよっ、てことだけは強調しておきます。
それでも、定期的にご自分でチェーンクリーニングと注油くらいは出来る、そんな自転車との付き合いをお願いしたいです。
扱い方にもよりますが、高校生の通学3年間で、価格の1/3以上の整備費用は覚悟しておいてください。
そんなにかけるくらいなら…と言われる方もいらっしゃいますが、エコなはずの自転車も修理に値せず使い捨て扱いされるなら、むしろ環境に良くないでしょう。
コロナ禍によるバイクブームは終わりました。ブームは必ず終わります。
それでもコロナ以前よりスポーツ自転車に関心を持つようになった方は増えました。
せっかく自転車に興味をもっていただいたなら、愛車として長く付きあっていただけるよう願います。
(ヴェロテン)